【Zabbix6.4】ZabbixでエージェントレスでPing監視(ICMP)する方法
こんにちは!
インフラ関連のシステムエンジニアをやっているカユラ(@kayura_SE )です。
今回は、「【Zabbix6.4】ZabbixでエージェントレスでPing監視(ICMP)する方法」について紹介したいと思います。
私自身いろいろと躓きましたため、上から順番に実施することでZabbixでエージェントレスでPing監視(ICMP)することができるような構成になっております。
Zabbix インストール環境
名称 |
Ver |
---|---|
OS |
CentOS8.7 or Linux8.7 or RHEL8.7 |
PHP |
7.4.30-1.module_el8.7.0+3286+227f3cf0 |
PHP-FPM |
7.4.30-1.module_el8.7.0+3286+227f3cf0 |
zabbix |
6.4.0-rc4.release1.el8 |
nginx |
1.14.1-9.module_el8.3.0+2165+af250afe.alma |
MySQL |
8.0.30-1.module_el8.6.0+3340+d764b636 |
- 【Zabbix6.4】ZabbixでエージェントレスでPing監視(ICMP)する方法
- 前提
- テンプレートグループの作成
- テンプレートの作成
- アイテムの作成
- ホストの登録(監視対象の追加)
- エージェントレスのPing監視の動作確認
- エージェントレスのPing監視のグラフ作成
- エージェントレスのPing監視のグラフ動作確認
- エージェントレスのPing監視のトリガー登録
- エージェントレスのPing監視のトリガー動作確認
前提
ZabbixでエージェントレスでPing監視を行うために、Webに接続できる状態になっていることが前提です。以下の手順をご参照ください。
www.kayura-se.comテンプレートグループの作成
「データ収集」-「テンプレートグループ」を選択し、「テンプレートグループの作成」をクリックします。

好きな名前で「テンプレートグループ名」を入力し、「追加」をクリックします。例:Simple-Check

「テンプレートグループ」が追加されました。例:Simple-Check

テンプレートの作成
「データ収集」-「テンプレート」を選択し、「テンプレートの作成」をクリックします。

好きな名前で「テンプレート名」と「表示名」を入力し、「テンプレートグループ」で先ほど作成したグループを選択し、「追加」をクリックします。例:Simple-ping

「テンプレート」が追加されました。例:Simple-ping

アイテムの作成
「Pingのパケットロス率」のアイテム設定
作成した「テンプレート」の行の「アイテム」をクリックします。

右上にある「アイテムの作成」をクリックします。

以下を設定し、「追加」をクリックします。名前:Pingのパケットロス率タイプ:シンプルチェックキー:icmppingloss[{HOST.IP}]データ型:数値(浮動小数)単位:%監視間隔:1m

「アイテムが」が追加されました。例:Pingのパケットロス率

「Pingの応答時間」のアイテム設定
右上にある「アイテムの作成」をクリックします。

以下を設定し、「追加」をクリックします。名前:Pingの応答時間タイプ:シンプルチェックキー:icmppingsec[{HOST.IP}]データ型:数値(浮動小数)監視間隔:1m

「アイテムが」が追加されました。例:Pingの応答時間

「Pingのステータス」のアイテム設定
右上にある「アイテムの作成」をクリックします。

以下を設定し、「追加」をクリックします。名前:Pingのステータスタイプ:シンプルチェックキー:icmpping[{HOST.IP}]データ型:数値(整数)監視間隔:1m

「アイテム」が追加されました。例:Pingのステータス

ホストの登録(監視対象の追加)
ホストグループの設定
「データ収集」-「ホストグループ」を選択し、「ホストグループの作成」をクリックします。

好きな「グループ名」を入力し、「追加」をクリックします。例:192.168.1.0/24

「ホストグループ」が追加されました。例:192.168.1.0/24

エージェントレスのホストの登録
「データ収集」-「ホスト」を選択し、「ホストの作成」をクリックします。

以下を設定し、「追加」をクリックします。ホスト名:192.168.1.222表示名:192.168.1.222テンプレート:Simple-Pingホストグループ:192.168.1.0/24インターフェース:エージェント IP 192.168.1.222

「ホスト」が追加されました。例:192.168.1.222

エージェントレスのPing監視の動作確認
エージェントレスのPingの動作確認_最新データ
「監視データ」-「ホスト」を選択し、追加ホストと同じ行の「最新データ」をクリックします。

以下の結果が取得できていることが確認できます。Pingのステータス:1 ※1:PingOK、0:PingNGPingのパケットロス率:0%Pingの応答時間:0.0004967

エージェントレスのPing監視のグラフ作成
作成した「テンプレート」の行の「グラフ」をクリックします。

Pingのステータス確認_グラフ
以下を設定し、「追加」をクリックします。名前:Pingのステータスグラフ高さ:100Y軸の最小値:固定 0Y軸の最大値:固定 1アイテム Simple-ping:Pingのステータス すべて グラデーションライン 左 緑

Pingのパケットロス率_グラフ
以下を設定し、「追加」をクリックします。名前:PingのステータスグラフY軸の最小値:計算Y軸の最大値:計算アイテム Simple-ping:Pingのパケットロス率 すべて 線 左 赤

Pingの応答時間_グラフ
以下を設定し、「追加」をクリックします。名前:Pingの応答時間グラフY軸の最小値:計算Y軸の最大値:計算アイテム Simple-ping:Pingの応答時間 すべて 線 左 紫

エージェントレスのPing監視のグラフ動作確認
ホスト正常時の結果イメージ
「監視データ」-「ホスト」を選択し、追加ホストと同じ行の「グラフ」をクリックします。

監視対象が正常な時は以下のようなイメージになります。

ホスト障害時の結果イメージ
「監視データ」-「ホスト」を選択し、追加ホストと同じ行の「グラフ」をクリックします。

監視対象が障害時は以下のようなイメージになります。
今回は監視対象のホストを再起動してみたのですが、監視間隔1分だと観測できませんでした。そのため、観測できるまでシャットダウンしました。ちゃんと監視できました。監視間隔は要検討です。。。

エージェントレスのPing監視のトリガー登録
Pingダウンのトリガー設定
「監視データ」-「ホスト」を選択し、追加ホストと同じ行の「トリガー」をクリックします。

右上にある「トリガーの作成」をクリックします。

以下を設定し、「追加」をクリックします。名前:Pingダウンイベント名:{HOST.NAME}がPingダウンしました。深刻度:致命的な障害障害の条件式:last(/Simple-ping/icmpping[{HOST.IP}])=0正常イベントの生成:復旧条件式 last(/Simple-ping/icmpping[{HOST.IP}])=1

エージェントレスのPing監視のトリガー動作確認
ホスト障害時の結果イメージ
「監視データ」-「障害」を選択します。以下のように障害が検知されていることが確認できます。

ホスト復旧時の結果イメージ
「監視データ」-「障害」を選択します。以下のように復旧が検知されていることが確認できます。

ZabbixでエージェントレスでPing監視(ICMP)する方法の手順は以上となります。
次回はZabbixの活用方法について説明したいと思います。
現在悩んでいる方はTwitterでご連絡ください。
私も辛い日々を経験したのであなたの助けになりたいです。
カユラ(@kayura_SE )